埼玉県秩父市で40年以上にわたり地元の信頼を得続ける山本歯科医院。お父様が院長を務めるこの医院に戻って5年目となる山本周副院長は、「患者様の人生に寄り添える歯科医療人になる」という強い信念を持っています。目の前の患者様一人ひとりをしっかりと診ることで未来を築いていくと語り、「今が大事」という信念を胸に日々の診療に全力を注いでいます。そんな山本副院長に、地元貢献のための方針と具体的な取り組みについて詳しくお聞きした。
どういった経緯で歯科医師になられたんですか?
代々歯科医師の家系に育ちましたが、当初は歯科医師になることは考えていませんでした。しかし、高校3年生のときに進路に迷っていた際、叔父からの勧めで歯科医師の道を目指すことに決めました。その決断がきっかけで、今では多くの患者様に笑顔と健康を提供できる仕事に誇りを持っています。もともと実家に帰ることは決めており、実家の歯科医院で働くことも自然な流れでした。地元の患者様に長く信頼される歯科医師になることを目指し、日々努力を続けています。
どういった経緯で開業されたんですか?
卒業後、私は都内の法人に就職し、2019年からは首都圏の複数のクリニックで非常勤として働きながら、実家の山本歯科医院でも勤務していました。日本の開業医における歯科医療は、保険主体の治療が多く、短時間で多くの患者様を診療する必要があることも多かったです。このまま毎日同じ治療を繰り返して良いのかと悩むこともありました。私は秩父で育ち、地元が大好きでした。そのため、実家の山本歯科医院を引き継ぐことは自然な選択でした。山本歯科医院の患者様の意識の高さや、スタッフの教育レベルの高さを見て、この環境であれば歯科医師としてさらに成長できると確信しました。これが、山本歯科医院を継承する決意に至った理由です。現在は副院長を務めていますが、将来的には院長に就任する予定です。
仕事へのこだわりを教えてください。
私の仕事へのこだわりは、いわゆる場当たり的な治療ではなく、患者様の人生を豊かにするために、長期に渡って安定した口腔内環境を作るサポートをすることです。治療においては、正確な診断に基づいた精度の高い治療を心がけています。もちろん、短時間で治療を終わらせることが必要な場合もありますが、時間をかけて着実に行わなければならない治療もあります。治療には患者さんの理解と協力が不可欠であり、インフォームドコンセントを得ることが非常に重要だと考えています。そのため、術前に十分な説明を行うことを常に心がけています。担当した患者さんの人生に寄り添える歯科医療人になることが、私の生涯の目標です。
先生が山本歯科医院に戻られて5年になりますが、この間にどのような変化があったのか教えてください。
私が山本歯科医院に戻ってからの5年間で、クリニックにはいくつかの変化がありました。特に、外科的な処置が増え、インプラントなどの高度な治療を提供できるようになりました。そのため、患者様の治療の選択肢が広がり、より専門的なケアを受けていただけるようになりました。また、私たちの患者様は非常に協力的で、コンプライアンスが高いことも特徴です。長い方では、30年から40年近く通ってくださる患者様もいらっしゃいます。これからも、患者様に信頼される山本歯科医院であり続けるために努力してまいります。
目指されている具体的な目標や取り組みについて教えていただけますか?
歯周治療や根管治療はもちろんですが、欠損補綴の重要性を強く感じており、インプラントと義歯の学会に所属し研鑽を積んでいます。また、定期的なメインテナンス及び、レントゲン診断、口腔内写真撮影を行うことにより、口腔内の細かい変化を見逃さないチーム医療を実践しています。
これからも地域の皆さまに信頼される歯科医師として、貢献し続けたいと考えています。
先生は、日本有床義歯学会(JPDA)の認定医ですが、詳しく教えていただけますか?
日本は超高齢社会となり、これからも高齢者の歯科医療の必要性がますます高まります。日本有床義歯学会(JPDA)は、歯科補綴の更なる発展のため、次代のトップリーダーを目指す歯科医師と歯科技工士の研究会です。私もこの学会の認定医として、最新の知識と技術を習得し続けるために、積極的に研究と勉強をしています。高齢者の方々にとって、より快適で機能的な義歯を提供できるよう、日々努力を重ねています。
お休みの日は何をしていますか?
お休みの日は、渓流釣りを楽しんでいます。実はルアーメーカーのフィールドモニターもしており、自然の中でリフレッシュすることが大好きです。渓流釣りは、集中力や忍耐力が必要なスポーツであり、日々の診療にも良い影響を与えてくれています。釣りを通じて得た経験や感動を患者様にもお伝えできると嬉しいです。
最後に患者様へメッセージをお願いします。
歯科治療は、患者様にとって決して心地よいものではないかもしれません。時には苦痛を伴うこともあるかもしれませんが、私たち歯科医師と患者様が二人三脚で取り組むことで、良い方向へ向かっていけると信じています。治療の成功は、歯科医師の一方通行ではなく、患者様との協力があってこそ実現するものです。お口の健康を守るために、私たちは常に最善を尽くしますので、何か気になることがあればいつでもご相談ください。皆さまが安心して治療を受けられるよう、全力でサポートさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。