JR平塚駅北口より徒歩2分の「新倉矯正歯科平塚医院」は、第1・第3日曜日も診療を行う、新しい医院です。2022年に開院したばかりのこちらの院長、新倉陽一朗先生は、矯正治療が長期間にわたるため、居心地の良い院内環境づくりにこだわっています。ゆったりと癒される空間には、どこか温かさが感じられ、これは神奈川県伊勢原市で現在も歴史ある新倉歯科医院を営むお父様が見守って下さっているからでしょうか。新倉矯正歯科平塚医院は、技術力・診断力・丁寧なカウンセリングにおいて他と一線を画しています。子どもの矯正治療も多く行っており、とても優しい対応が特徴です。多くの患者様が「丁寧な治療をしてもらえて、悪いところがない」とまで言われる満点評価をされているほどの信頼を得ています。診断が何よりも大事だと語る新倉院長に、その治療方針と専門性について深くお聞きした。
どういった経緯で歯科医師になられたんですか?
私は歯科医師の家系に生まれ、日々、矯正歯科を専門とする父の姿を見ながら育ちました。父は神奈川県伊勢原市で1954年(昭和29年)に開院した新倉歯科医院の2代目院長で、今年で70年目を迎える医院です。父の姿を見ながら、地域の皆さまから頼りにされる歯科医師の仕事に魅力を感じるようになりました。自宅で開業していたため、患者様との信頼関係や地域に根ざした医療の重要性を身近に感じてきました。そんな環境で育ったことから、自然と歯科医師を志すようになり、特に矯正歯科の分野に興味を持つようになりました。父親のように、地域の皆さまに信頼される歯科医師になりたいという思いで、この道を選びました。
どういった経緯で開業されたんですか?
私が平塚で開業したのは、両親や勤務していた先生方のゆかりの地であることが理由です。2022年7月に開業しましたが、平塚は私にとっても特別な場所です。川崎市の「根津矯正歯科クリニック」に勤務しながら、矯正歯科の技術を磨いてきました。父は平塚江南高校の卒業生であり、当院の矯正科医である鍛代秀人先生も同じく平塚江南高校の卒業生です。何かのご縁がここ平塚にあると感じました。父の歯科医院を継ぐかどうか迷いましたが、父は「好きなところに進めば良い」と背中を押してくれました。その言葉に支えられ、自分の目指す矯正治療を実践するために開業する決意を固めました。父には大変感謝しており、現在も当院の顧問として支えてもらっています。こうした背景から、平塚での開業を決めた次第です。地域の皆さまに信頼される矯正歯科を目指して、日々努力を重ねています。
お父様も矯正の専門医とお聞きしましたが、どうして同じ矯正治療を選ばれたのでしょうか?
私が矯正治療を選んだ理由は、父が矯正専門医であったことと、自分の性格に合っていることが大きな要因です。父の影響を受けて、自然と矯正治療の世界に魅了されました。矯正治療は、単に歯並びを整えるだけではありません。美しい歯並びがしっかりと機能して初めて、本当に美しい歯並びと言えます。矯正治療を通じて、患者様の口腔機能を改善し、美しい笑顔を提供できることに大きなやりがいを感じています。また、緻密な計画と長期的な視野が求められる矯正治療は、私の性格にも非常に合っています。患者様一人ひとりに最適な治療を提供するために、常に最新の技術と知識を追求しています。このように、父の影響と自分の性格が相まって、矯正治療の道を選びました。
その矯正治療において、 最も大切なことについてお聞かせください。
最も大切なことは診断です。患者様の状態は誰一人として同じではありません。年齢や性別はもちろんのこと、生活習慣などによって口腔内の状態は様々です。それらの情報を正確に把握し、正しい状態へ導くことが私たちの責務だと考えています。具体的には、顔全体のバランス、周囲の筋肉との調和、気道の状態などを総合的に評価し、診断を行います。矯正治療の本質であり、これをおろそかにすると矯正ではないと考えています。また、どのような道具を用いるかは患者様と相談し、そのニーズに最も適したものを選択します。こうして、一人ひとりに合った治療を提供することが、患者様の全体的な健康と美しさを考慮した治療の本質です。正確な診断を基に、最適な治療計画を立てることが、矯正治療の成功には不可欠です。
勤務医時代に苦労されたことについて、お聞かせいただけますか?
勤務医時代は、師匠の厳しい指導の下で働いていました。患者様全員に最高の治療を提供することが求められ、一つのミスも許されない環境でした。100人に1人のミスであっても、その患者様にとっては重大な問題になるため、常に完璧を求められる日々でした。この環境で多くを学び、鍛えられました。師匠の厳しさがあったからこそ、技術だけでなく、プロフェッショナリズムや責任感も身につけることができました。今も師匠から厳しい指導を受けることがありますが、そのおかげで成長できると感謝しています。立場が院長になると、師匠の厳しさがいかに重要だったかをより深く理解するようになりました。患者様に最高の治療を提供するために、常に自分を高め続けることの大切さを痛感しています。この経験が、現在の私の診療スタイルやチームの指導方針に大きく影響を与えています。
勤務医としての苦労も経験され、立場が院長になられた今、勤務医の先生との関係で何が大切とお考えでしょうか?
勤務医の意見を尊重し、自由度を持たせることが非常に重要だと考えています。一人の歯科医師ができることには限りがありますが、同じ志を持った仲間が多ければ多いほど、多くの患者様に貢献できると思います。これまでに多くの先生方から教わってきたことや学んできたことを、若い先生たちにも伝えていきたいと考えています。また、私自身にも得意な分野と不得意な分野があるので、チーム全体でお互いの得意分野を補い合うことが大切です。このようにすることで、患者様にとって最善の治療を提供できると思います。そのために、若い先生やスタッフが働きやすい環境を整え、それぞれがスキルを磨き、得意な分野を伸ばせるようにしています。より良いチームづくりを目指し、皆が協力し合って成長できるような職場環境を作ることを心がけています。
若い先生方の育成もしていきたいとお考えの院長ですが、具体的にアピールされたいことはありますか?
私は診断重視という矯正治療のスタイルを広め、質の高い治療をより多くの方に受けていただくために、同じ志を持つ仲間を増やしていきたいと考えています。将来的にはグループ展開を目指しており、大学院時代から同じ志を持つ仲間を増やしてきました。当院を拠点にして若い先生方の育成にも力を入れています。矯正治療では歯科医師の経験が非常に重要ですが、10年かかって会得した技術や知識を、さらにアップデートし、短期間で学べるようにすることが医療の発展につながると考えています。私がこれまでに教わってきたことをシステム化し、効率的に伝えていくことが大切だと思っています。このように、若い先生方が効率よく成長できる環境を整え、共に高いレベルの治療を提供できるチームを作り上げたいと考えています。これが、私の目指す矯正治療の未来像です。
矯正治療の内容について教えていただけますか?
当院では、大人の方やお子様など幅広い方を対象に矯正治療を行っています。具体的には、マルチブラケットと呼ばれるワイヤーを用いた矯正装置を使用しています。多くの方が、大人になると矯正治療は難しいと考えがちですが、実際には歯並びや噛み合わせを整えることは十分に可能です。大人の方には、治療終了後の後戻りが少なく、装置の装着中でも上手に歯磨きができるため、虫歯になりにくいというメリットがあります。また、当院ではマウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療も行っています。透明なマウスピースを使用するため、見た目が気になる方にもおすすめです。詳しい内容や治療の流れについては、無料相談でお気軽にご相談ください。患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案させていただきます。
今後の展望については、いかがでしょうか?
今後の展望として、専門性とクオリティを維持しつつ、新しいことにチャレンジしていきたいと考えています。特に、デジタル化と治療の見える化に力を入れています。治療の予測シミュレーションをより分かりやすくすることが目標です。当院の診療を通じて、診断重視の矯正治療を当たり前にし、質の高い矯正治療がどういうものかということを地域の皆様に広めていきたいと考えています。シミュレーションを活用し、矯正治療のメリットやデメリットを正しく発信することで、患者様が診査診断の結果を理解し、自分の状態や治療内容をしっかりと把握した上で治療を受けていただけるようにしていきたいです。これからも、最新の技術と知識を取り入れながら、患者様にとって最適な治療を提供し続けることを目指して努力していきます。
最後に患者様へメッセージをお願いします。
矯正治療は、患者様にとっての可能性や用途、対象年齢も広がっています。私たちは、矯正治療を通じてより多くの方に充実した人生を送っていただきたいと願っています。ぜひ、最初に自分がどうしたいのか、どうなりたいのかを遠慮せずにお話しください。当院では無料相談も行っていますので、気軽にご相談いただければと思います。私たちは、患者様一人ひとりに最適な治療法を提案し、皆様が自信を持って笑顔で過ごせるようサポートいたします。どうぞよろしくお願いいたします。