精密根管治療で歯を守る!再治療を防ぐための最新機材を用いた治療方法とは

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監修者

高津 光雄
院長
みつおデンタルクリニック

経歴

2004年03月
大阪府立大手前高等学校卒業
2004年04月
福岡県立九州歯科大学歯学部入学
2010年03月
同大学卒業 歯科医師免許取得
2010年04月
大阪歯科大学有歯補綴咬合学講座入局 同研修医
2011年04月
上り口歯科医院勤務 上り口晃成先生、上り口寛武先生に師事
2017年04月
上り口歯科医院 副院長
2019年04月
行徳スマイル歯科医院勤務 歯のクリニック東京 吉橋典章先生に師事
2021年09月
みつおデンタルクリニック開院

資格

厚生労働省認定 臨床研修指導医
大阪歯科大学臨床講師(2018年)
前歯でも噛める入れ歯認定医

「歯を残すために根管治療を受けたけど、なかなか治らない」「何度も再発してしまう」などのお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

根管治療はとても難しい治療です。ですが、近年再治療を防ぐための方法が進化しています。そこで今回は、根管治療で再治療を防ぐための治療方法を詳しく解説していきます。

根管治療とは

歯の寿命を長く保つためには、日々のブラッシングや定期的な歯科検診が大切です。しかし、虫歯が進行し、歯の神経まで達してしまうと、根管治療が必要になります。根管治療は、歯の神経や血管が通っている根管と呼ばれる細い管の中の感染を取り除き、歯を残すための治療です

根管治療が失敗してしまう原因とは?

根管治療は決して簡単な治療ではなく、高い技術と精密性を要します。従来の根管治療では、肉眼での治療が一般的でしたが、根管は非常に細く複雑な形状をしているため、肉眼では確認できない部分も多く存在します。そのため、以下の様なことが原因で、根管治療が失敗してしまうケースがあるのです。

原因詳細
根管の取り残し根管は非常に細く複雑な形状をしているため、肉眼での治療では、すべての根管を完全に取り除くことが困難な場合があります。
殺菌消毒の不十分さ根管内に細菌が残っていると、再感染を引き起こし、炎症や痛みが再発する可能性があります。
根管充填の隙間根管充填とは、感染を取り除いた根管を薬剤で隙間なく充填する処置です。この充填に隙間があると、そこから細菌が侵入し、再感染のリスクが高まります。

再治療が必要となるケース

根管治療後に以下の様な症状が出た場合、再治療が必要になることがあります。

  • 治療した歯に痛みや腫れが再発する
  • 歯茎が腫れたり、膿が出たりする
  • 治療した歯の色が変わってくる
  • レントゲン撮影で、根の先に影が見られる

再治療を繰り返すと歯の寿命が縮んでしまう

根管治療の再治療は、最初の治療よりも難易度が高く、成功率も下がるとされています。また、再治療を繰り返すたびに歯は脆くなり、抜歯のリスクが高まります。歯を失ってしまうと、噛み合わせの悪化や、他の歯への負担増加など、様々な問題が生じてしまうのです。

精密根管治療とは

精密根管治療とは、マイクロスコープや歯科用CTといった精密機器を用いて、従来の治療では不可能だったレベルの高い精度で根管治療を行うものです。再治療のリスクを減らし、歯の寿命を長く保つためには、精密な根管治療が重要です。

精密根管治療が必要な理由

精密根管治療が注目されている背景には、根管治療の成功率を高めたいという歯科医師の思いと、より良い治療を受けたいという患者様のニーズの高まりがあります。精密根管治療は、従来の根管治療と比較して、以下の様な点で優れています。

  • 肉眼では見えない細部の確認が可能になる
  • より正確な診断と治療計画を立てることができる
  • 根管治療の成功率を高めることができる
  • 歯の寿命を延ばすことができる

従来の根管治療との違い

精密根管治療と従来の根管治療の大きな違いは、マイクロスコープや歯科用CTといった精密機器を使用する点です。マイクロスコープを使用すると、肉眼では見えない根管内部を拡大して確認できます。また、歯科用CTを使用すれば、歯や顎の骨の状態を3次元的に把握できます

項目従来の根管治療精密根管治療
主な治療方法肉眼、レントゲン写真マイクロスコープ、歯科用CT
治療の精度低い高い
成功率低い高い
費用保険適用自費診療

精密根管治療で期待できるメリット

精密根管治療には、以下の様なメリットがあります。

  • 歯の保存率の向上
  • 再治療のリスク軽減
  • 治療期間の短縮

みつおデンタルクリニックの精密根管治療

みつおデンタルクリニックでは、患者様に安心して精密根管治療を受けていただけるよう、最新鋭の設備と技術を導入しています。患者様一人ひとりの症状やご要望に合わせた最適な治療をご提供できるよう、日々研鑽を積んでおります。

みつおデンタルクリニックの精密根管治療3つの特徴

  1. マイクロスコープを用いた精密な治療
    みつおデンタルクリニックでは、すべての精密根管治療においてマイクロスコープを使用しています。肉眼では見えない根管内部を拡大して確認し、より精度の高い治療を実現しています。
  2. 歯科用CTによる正確な診断
    歯科用CTを導入することで、歯や顎の骨の状態を3次元的に把握し、より正確な診断と治療計画を立てられるようになりました。
  3. 無痛治療への取り組み
    精密根管治療は、麻酔をしっかりと効かせた上で治療を進めますので、痛みを感じることはほとんどありません。痛みに敏感な方でも安心して治療を受けていただけます。

精密根管治療で使用される機材

みつおデンタルクリニックでは、患者様に最適な治療を提供するために、以下の様な最新鋭の機材を導入しています。

マイクロスコープ

マイクロスコープは、肉眼では見えない歯の細部まで拡大して見ることができる歯科用顕微鏡です。根管治療においては、根管の入り口や形状、内部の汚れなどを確認するために使用します。マイクロスコープを使用することで、従来の肉眼での治療に比べて、格段に精密で安全な治療が可能になります。

歯科用CT

歯科用CTは、歯や顎の骨の状態を3次元的に撮影することができるレントゲン装置です。通常のレントゲン写真では平面的にしか見ることができませんでしたが、歯科用CTでは、根管の走行や周囲の骨の状態などを立体的に確認できます。そのため、より正確な診断と治療計画を立てることができるのです。

ニッケルチタンファイル

ニッケルチタンファイルは、根管治療で使用されるファイル(ヤスリ)の一種です。ニッケルとチタンを素材としており、柔軟性と耐腐食性に優れています。根管治療においては、根管内の感染物質を除去するために使用し、複雑な形状の根管内でもスムーズに治療を進めることができます

ラバーダム

ラバーダムは、治療する歯以外をゴムのシートで覆い、唾液や細菌から治療部位を隔離する器具です。根管治療においては、無菌的な環境を維持するために使用します。ラバーダムを使用すれば、治療中の感染リスクを軽減し治療の成功率の向上につながります

超音波器具

超音波器具は、超音波の振動を利用して、歯の切削や歯石の除去などを行う器具です。根管治療においては、根管内の洗浄や消毒、薬剤の注入などに使用します

MTAセメント

MTAセメントは、根管治療で使用されるセメントの一種です。従来のセメントに比べて生体親和性が高く、歯の組織を再生する効果も期待されています。根管治療においては、根管充填や、歯根の破折部の修復などに使用し、より長期間に渡る歯の健康維持につながります

精密根管治療に関するよくある質問

精密根管治療について、患者様から多く寄せられる質問にお答えいたします。

Q. 精密根管治療は、どのくらい痛みますか?

A. 精密根管治療は、麻酔をしっかりと効かせた上で治療を進めますので、痛みを感じることはほとんどありません。痛みに敏感な方でも安心して治療を受けていただけます。

Q. 精密根管治療は、どのくらい時間がかかりますか?

A. 歯の状態や治療内容によって異なりますが、1回の治療時間は1時間~1時間半程度が目安となります。また、治療回数は2~5回程度かかる場合が多いです。

Q. 精密根管治療を受ければ、必ず歯を残せるのでしょうか?

A. 残念ながら、精密根管治療を受けても、100%歯を残せるとは限りません。歯の状態によっては、抜歯せざるを得ない場合もあります。しかし、精密根管治療を受けることで、歯を残せる可能性は高くなります。

まとめ|みつおデンタルクリニックの精密根管治療で歯の健康を守り抜こう!

歯は、一度失ってしまうと二度と元に戻りません。そのため、日々のケアと早期発見・早期治療が何よりも大切です。精密根管治療は、歯の寿命を延ばし、健康な歯を維持するために有効な治療法です。もし、歯の痛みや違和感を感じたら、我慢せずに、お早めにみつおデンタルクリニックまでご相談ください。

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