子どもの健康を守る!小児矯正の重要性について

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監修者

井阪 憲哉
院長
ライフケア総合歯科・なかもず小児矯正歯科

経歴

大阪歯科大学卒業
医療法人よつば徳祐会 松井歯科 医長
医療法人NINE NETWORK 竹山歯科口腔医院 副院長
医療法人おだデンタルクリニック 非常勤
岡山大学病院 口腔インプラント科 在籍中

資格

国際インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会
日本歯周病学会
臨床歯周病学会
インビザライン矯正 認定医
日本IOBアライナー矯正歯科学会
日本アライナー矯正歯科研究会
デジタルアライナー矯正研究会
日本糖尿病協会
日本老年歯科医学会
日本摂食嚥下リハビリテーション学会
日本離乳食・小児食育学会
日本BLW協会
顎顔面口腔育成研究会
国際食育士協会認定 歯科食育士
食育アドバイザー/上級食育アドバイザー
口育士
子ども指導エキスパート(自閉症・発達障害・ADHD)
オーラルセルフケアマイスター認定

お子さまが風邪をひきやすかったり、花粉症などのアレルギーに悩まされていたりしませんか。
これらの症状は、お子さまのお口周りの癖や口呼吸によって引き起こされている可能性があります。

小児矯正では、お子さまの歯並びを改善するだけでなく、お口の周りの筋肉に働きかけることで、お口周りの癖や口呼吸を改善することができます。
これらの癖を改善することは、お子さまの将来の歯並びだけではなく、お子さまが健康的な生活を送る上でとても重要です。

今回は、お子さまの健康につながる、小児矯正の重要性についてお話しします。

小児矯正で改善できる口腔習癖について

小児矯正で改善できるのは、お子さまの歯並びだけではありません。
成長途中である顎の筋肉や骨格に働きかけることで、正しい筋肉の使い方を身につけたり、顎の骨格を広げたりすることができるのです。
成長途中のお子さまだからこそできるのが、これらの矯正方法なのです。

お子さまの将来の歯並びを決定づけるものは、遺伝や骨格といった身体そのものの要素だけではなく、指しゃぶりや頬杖、口呼吸といった口腔習癖も関係しています。
口腔習癖は、放置していると歯並びやかみ合わせに影響するだけではなく、全身の健康にも影響してしまう、厄介な癖です。
小さなころにこれらの癖を改善することで、健康的な生活へと導くことができます。

代表的な口腔習癖

口腔習癖には、どのようなものがあるのかみていきましょう。

指しゃぶり

3歳くらいまでは指しゃぶりをしても大きな問題はありません。
しかし、それ以降も指しゃぶりが続く場合には、歯並びに影響する場合があります。
指を吸うことによる圧力はかなりの大きさです。
指しゃぶりが繰り返されることによって、出っ歯開咬といった不正咬合になる傾向が高まります。

口呼吸

日常的に口呼吸をしていると、顎の筋肉が発達せず、お口を閉めることが難しくなります。
動物は本来、鼻で呼吸します。
鼻で呼吸することによって、取り込んだ空気中に混ざっている細菌やウイルス、ほこりなどをフィルターにかけることができ、感染症などから身体を守ることができるのです。
その機能は、口呼吸では行うことができません。
吸い込んだ空気中の細菌やほこり、アレルゲンなどを直接体内に取り込んでしまうことによって、風邪などの感染症にかかりやすくなり、アレルギーを発症しやすくなります。
また、口呼吸を行っていると、舌が本来収まる位置に収まらず、前歯を押しやすくなります。
上の前歯を押し続けていると「出っ歯」に、舌の前歯を押し続けていると「受け口」に、上下の前歯を押し出していると「開咬」になりやすくなるのです。

舌癖

お口の中で、舌は上の前歯の付け根付近にある、スポットと呼ばれるくぼみに収まるのが自然な形です。
しかし、定位置に舌が収まらず、無意識のうちに歯を押し出してしまうような癖を舌癖といいます。
無意識のうちに舌を噛んでいたり、舌の位置が通常よりも下側に下がっていたりすることで歯並びにも影響するのです。
出っ歯や開咬、すきっ歯、受け口といった不正咬合になりやすく、発音にも影響します。
舌癖があるお子さまは、お口を開けていることも多くみられます。

歯並びに影響する癖

口腔習癖以外にも、歯並びや全身の健康に悪影響をおよぼす癖があります。
無意識のうちにしていることがあるかもしれません。

頬杖

顎の成長期に頬杖をつくことで、頬杖をついた手によって歯列が歯のアーチの内側に押し込まれます
歯がきれいに並ぶためのアーチが崩れてしまうのです。
このように歯列を押してしまうのは、頬杖だけではありません。
横を向いて寝たりうつぶせ寝をすることも、同様に歯列に圧力をかけ、歯並びやかみ合わせの悪化につながります。
頬杖をつくことで猫背にもなりやすく、口呼吸の原因にもなるのです。

猫背

猫背だと大きく空気を吸い込むことが難しくなり、胸式呼吸になりがちです。
胸式呼吸は大きく息を吸えないために口呼吸になりやすく、また、舌の位置も変化しやすくなります。
そのため、歯並びにも影響し、かみ合わせも悪くなります。

まとめ

小児矯正で口腔習癖を改善することで、きれいな歯並びやかみ合わせだけでなく、充実した睡眠の確保感染症に強い身体になるなど、よい影響をもたらすことが可能です。
口腔習癖を改善することは、幼児期だけでなく、長期的に健康的な生活を送ることにつながります。

ADHDなどの発達障害をお持ちのお子さまの場合、口腔習癖が見られやすい傾向にあります。
発達障害をお持ちのお子さまは、口腔習癖の影響で余計に集中力の欠如にもつながりやすくなるため、早めの改善が望ましいのです。

癖として身についてしまった習慣を改善するのは、自分一人ではなかなか大変です。
小さなうちに、小児矯正で改善しましょう。

健康につながる小児矯正はライフケア総合歯科・なかもず小児矯正歯科へ

ライフケア総合歯科・なかもず小児矯正歯科では、お子さまの口腔習癖を、習癖の改善だけでなく、お口周りの筋肉や機能などと関連させて総合的に改善します。

口腔習癖は、習慣だけを改善しても、それらを改善するだけの機能が備わっていないと再び繰り返す恐れがあります。
お口の機能が弱いお子さまにとって、歯並びだけ整えてもあまり意味がないといえるのです。
正しい形と正しい機能に導くことで、健康的な生活へと導きます。

当院では、矯正器具を使用する矯正治療と、矯正器具を使用しない矯正治療を組み合わせて治療しています。
お口の機能を整えるために、小児筋機能トレーニング専門のトレーナーによるトレーニングが可能です。
口呼吸や姿勢を改善するために、舌と中心としたトレーニングを実施します。

歯がきれいに並ぶような顎の骨の発達や歯並びの矯正は、矯正装置を使用して整えます。
部分的な矯正は、そのほかの部分の歪みを引き起こすことにつながりかねません。
当院では、必要な矯正治療は徹底してすべて実施します。

お子さまの今後の人生の健康に大きく関わり、生活習慣に直結する口腔習癖・不正咬合を改善することは、未来への将来の投資です。
お子さまの人生に投資をすることで、未来の日本への投資につながっていると信じ、当院では歯だけを並べる対処療法での矯正ではなく原因からアプローチした小児矯正治療を行っています。
小児矯正は、ぜひ当院にご相談ください。

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