どちらを選ぶ?インプラントと義歯の違いを徹底解説!

eyecatch

監修者

山根 靖司
院長
山根歯科医院

経歴

1978年熊本高校卒業
1985年九州歯科大学卒業
Zimmerdental,ITI講習受講(インプラント)
Theory and Practice of Mechanically and Physiologically Balanced Occlusion necessary
funakoshi Researchi Institute of Clinical Reriodontology
A twelve Session Participlation Basic course in Clinical Periodontology
basic course of the Practicat Orthodontics For The Senerat Practitioners
Successful Dental Management Course
KUBOTA BASIC Orthodontic COURSE
A Comprehensive Spline Implant Training Course
Certification of Attendance Postgraduate Seminar
木山歯列矯正ベーシックコース
木山歯列矯正アドバンスコース
Dr.Mizuguchi Implant Clinical Dojo Completion

歯を失った際の治療方法として挙げられる「インプラント」や「義歯」。

どちらの方法で治療すればよいのかと悩んでいる方も多いかと思いますが、具体的にどのような点が異なるのかをご存知でしょうか?

この記事では、自分に適した治療方法を正しく選択できるよう、インプラントと義歯の違い、それぞれの治療方法のメリット、デメリットについて解説します。

失った歯の治療方法でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

インプラントとはどんな治療方法?

インプラントはあごの骨に人工の歯根を埋め込み、骨とインプラントが結合した後型どりをして、被せ物などを装着することで失った歯の機能を補う治療方法です。

人工歯根部の「インプラント体」、人工歯となる「上部構造」、歯根部と上部構造の連結部分の「アバットメント」で成り立ちます。

人工歯根の素材には、生体親和性が高く金属アレルギーを起こしにくい特性を持つチタンが使われ、上部構造にはセラミック製の被せ物やブリッジ、義歯などが欠損した歯の本数や治療の目的に応じて使われます。

インプラント治療のメリット

他の歯に負担をかけない

インプラントはあごの骨に人工歯根を埋め込み支えにするため、周囲の歯に負担がかかりません。

自分の歯のような感覚で使える

骨と人工歯根がしっかり結合してそれを支えにするため、食事や会話をしても外れにくく安定感があり、異物感も少ないため自分の歯と同じような感覚で使うことができます。

寿命が長い

インプラントの寿命は10年〜15年以上といわれており、メンテナンスをしっかりしていけば長く使用できる可能性が高い治療方法です。

見た目が自然

上部構造で使用される人工歯には、天然歯のような自然な白さのセラミックなどが使用されることが多く、自然な見た目を再現できます。

インプラント治療のデメリット

誰でもできる治療方法ではない

健康状態やお口の中の状態によっては、インプラントでの治療ができないことがあります。

自由診療のため費用が高額になる

一部のケースを除いては保険適用外となるため費用が高額になりがちです。

相場にはなりますが、1本あたり30万〜50万円程度の費用がかかるでしょう。

メンテナンスが必要

インプラント自体は虫歯にはなりませんが、歯周病と同じように骨や歯ぐきに炎症を起こすインプラント周囲炎を防ぐために毎日のセルフケアや歯科医院でのメンテナンスは欠かせません。

治療には時間がかかる

骨との結合を待つ時間や歯ぐきが治癒するまでの時間が必要となるため、治療期間が長くなります。お口の状況により異なりますが、数か月から1年程度の治療期間が必要です。

義歯とは?

義歯はいわゆる「入れ歯」と呼ばれているもので、部分的な欠損を補うための部分入れ歯と、すべての歯を失った場合に使用する総入れ歯があります。

部分入れ歯は近くの歯にバネをかけて支えとし、総入れ歯は固定源にする歯がないため歯ぐきや粘膜に吸着させることで装着します。

義歯は保険診療内で作ることができますが、より良い素材を使用した義歯を希望する場合は自由診療の義歯も作成可能です。

義歯の治療方法

義歯は、次のような手順で入れ歯を作成していきます。

  1. 型を取る
  2. 噛み合わせの高さや位置を決める
  3. 実際に人工歯を並べた仮の入れ歯をお口の中に合わせ、噛み合わせ、見た目に違和感がないかなどをチェックする
  4. 入れ歯の完成
  5. 使ってみて調整をしていく

各工程で技工所などに依頼して作成するものがあるため、通院は1〜2週間程度あけて次の予約をとることが多く、型取りから完成までに1〜2か月程度の時間が必要となるでしょう。

義歯のメリット

外科手術が必要ない

外科手術などの大掛かりな処置が必要なく、型取りをして装着するだけなので、体への負担が少ないです。

取り外して清掃ができる

着脱式のため、外して洗浄ができるため清潔に使用することができます。

経済的

保険適用のものであれば、部分入れ歯なら5000円程度、総入れ歯なら8000円程度から作ることができます。

義歯のデメリット

義歯がなじむまでに時間が必要

異物感があったり、実際に使用してみるとこすれて痛い場所が出てきたりするため調整が必要です。 

噛む能力はあまり高くない

入れ歯には歯根がなくバネや歯ぐきを支えにするため、 噛んだ時に入れ歯が沈み込んでしまい噛む効率はあまり良くありません。

見た目の自然さは劣る

自由診療のものに比べると保険診療の入れ歯の見た目は劣り、部分入れ歯は欠損歯の場所によっては支えとするバネが目立つこともあります。

支えにするため歯を削る場合がある

部分入れ歯には、噛んだ時に義歯が沈みこむのを防ぐためのレストと呼ばれるパーツがあります。

通常レストは金属でできていて、噛む部分に取り付けられますが、このレストがぴったりはまるように周りの歯の一部を少しだけ削ることがあります。

まとめ:インプラントと義歯の違い

インプラントと義歯の治療方法の違い、特徴などを解説しました。

ここまでの内容を以下にまとめます。

嚙みやすさの違い

噛みやすさは取り外し式の義歯より、骨に固定するインプラントのほうが安定するため噛み心地が良い。

費用面での違い

費用面では保険診療内の入れ歯がもっとも安く作成ができる。 

保険適用外のインプラントや義歯は自由診療となるため高価になり、価格設定も医院ごとでされるために費用には差がでる。

施術方法での違い

インプラントには外科手術が必要。

治療期間の長さでの違い

インプラントの場合、骨と人工歯根が結合する治癒期間が必要となるため治療には時間がかかる。

インプラントか義歯で迷ったら山根歯科医院へご相談ください

インプラントと義歯、どちらの治療方法が適しているかは、患者様のお口の状況や健康状態、経済状況などによっても異なります。

山根歯科医院では、患者様に安心して治療を受けていただけるよう十分に治療方法の説明をさせていただきます。

また、目立ちやすい金属のバネを使用せず、歯を大きく削らない・骨を削らない・歯ぐきを切らない、美しさと付け心地を追及した「特殊素材」でできた画期的な入れ歯「スマートデンチャー」やインプラントを固定源とする入れ歯での治療も行っているため、治療方法にお悩みの方はぜひご相談ください。

山根歯科医院のHPはこちら