セラミックにするなら【マイクロスコープ】がおすすめな理由

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監修者

横石智哉
歯科医師
にじいろマイクロスコープ・セラミック歯科

経歴

2010年 日本歯科大学新潟生命歯学部 卒業
2010年 日本歯科大学新潟病院 勤務
2011年 医療法人社団賢雅会 高橋歯科医院 勤務
2013年 医療法人社団賢雅会 しおどめ歯科クリニック 院長
2020年 にじいろマイクロスコープ・セラミック歯科 副院長

資格

公益社団法人 日本歯周病学会

みなさんは、「マイクロスコープ」を聞いたことがあるでしょうか。非常に小さなものを見るのに優れた顕微鏡のことです。歯科では、マイクロスコープを使用した治療が普及してきています。マイクロスコープの使用により、より精密な処置が可能となるため、ワンランク上の治療が実現できます。なかでも、セラミック治療においては、マイクロスコープの使用により、仕上がりが大きく左右されます。今回は、マイクロスコープを使ったセラミック治療を中心に、どんなメリットがあるのか解説していきます。

マイクロスコープとは

マイクロスコープとは、歯科用顕微鏡のことで、肉眼より視野を20倍に拡大してみることができます。歯科治療は、お口の中という限られたスペースで行うため、とても視野が狭く、器具が入りにくく、ライトの光が届きにくいです。従来の歯科治療では、肉眼で行うため精密さには欠けることが多くあります。特に、歯の神経治療では、歯の中にあるとても細くて狭い「根管」と呼ばれる管を処置するため、高度で精密な技術が求められます。

歯科医師の長年の経験が頼りになり、技量次第では歯の予後が悪くなり、寿命が短くなることも少なくありません。

マイクロスコープを用いると、視野を20倍に拡大してみられるため、細かい部分にも正確に治療ができ、治療の成功率を格段にあげることが可能になります。肉眼で行う治療とマイクロスコープでは、圧倒的に精度の差が生まれるのです。

マイクロスコープを使うメリットとは

マイクロスコープの普及により、歯科医はこれまで肉眼で行ってきた治療とは比べものにならないくらい視野が広がり、治療がしやすくなります。視野が狭く、暗く見えづらい歯科治療には必要不可欠な存在です。また、術者だけではなく、患者さんにとっては治療の成功率が上がるわけですから、お互いにマイクロスコープの恩恵を受けるでしょう。

どのようなメリットがあるのかみていきましょう。

1、細かくチェックでき、治療の精度が高い

従来の肉眼での治療では、経験の高い歯科医でもどうしても治療に限界があります。マイクロスコープを使用すると、視野が20倍に広がるため、目の行き届かなかったところをチェックできるため治療の精度が上がります。

例えば、 歯周ポケットの細部まで見えることにより、歯石除去の精度が上がり歯周病の原因を確実に除去でき、治療の予後がよくなります。むし歯の治療では、レントゲンでも映し出されないような小さなむし歯早期発見、早期治療が可能になります。

また、被せ物を装着する際に、ミリ単位で調整できるため、適合性がよく、質の高い治療ができます。

2、歯の根管治療での成功率が高い

歯の根っこの治療(根管治療)は、歯の根っこの中がとても細く、細かいため、歯科医にとっては繊細な技術を要し、難しい治療です。根管の中に、唾液が入ると感染する恐れがあるため、無菌状態にする必要があり、とても神経を使います。肉眼では、どうしても治療に限界がありますが、マイクロスコープを使うことで、見えにくかった歯の根っこの先の感染源を確実にとらえられるため、治療の成功率が格段に上がります

抜歯と言われた歯でも、残せる可能性が生まれるのです。

3、モニターで患者さん自身が口腔内をみられる

歯科医がマイクロスコープで見ている歯の状態を、モニターで患者さんが確認できます。その映像を見ながら、説明が受けられ、疑問点などはすぐに確認できる体制が整っています。どんな処置をされているか分からなかった従来の歯科治療とは違い、自分で確認することで不安が解消されるでしょう。

4、健康な歯を無駄にしない

視野を拡大して処置できるため、正確で精密な診断、治療が可能になります。それは、削り残しをなくし必要以上に削らない、無駄のない治療で、健康な歯を犠牲にしません。悪いところはしっかりと除去できるため、歯の健康が長く維持できるでしょう。

また、的確に処置できることは、治療時間の短縮につながり、患者さんの負担も軽減されるでしょう。

マイクロスコープを使ったセラミック治療とは

マイクロスコープは、治療の精度をあげ、歯の健康維持に役立つ画期的な治療の方法です。歯の美しさ【審美治療】の分野では、マイクロスコープの恩恵を多く受けるでしょう。その代表となるのが、セラミック治療でのマイクロスコープの役割です。

セラミック治療は、セラミック製の被せ物、または詰め物で歯を補う治療方法で、保険対象外の自費治療となります。セラミック治療を希望する方は、金属を使うことに抵抗があったり、さまざまな理由で白い美しい歯を求めています。美を追求するため、治療でも繊細さが要求される高度な治療となります。

それゆえに、マイクロスコープを用いれば繊細な治療が可能となり、長期的に安定して美しい歯を手に入れられるのです。

セラミックの被せ物や詰め物とご自身の天然歯は性質が異なるため、装着する際に少なからず隙間が生じるのがつきものです。この隙間が大きいと、見た目の美しさに欠けるほか、むし歯菌が入る原因になり、被せ物の中でむし歯が進行します。歯科医の技量によって左右されてしまい、肉眼ではどうしても限界が生じてしまいます。

マイクロスコープを使用すれば、隙間を極限までなくすことに成功し、適合性のよい被せ物ができます。適合性がいいと、むし歯になるリスクが抑えられ患者さんの理想に限りなく近づけるでしょう。

まとめ

マイクロスコープの普及は、術者や患者さんにとって希望溢れる治療の選択肢の一つだと考えられます。いくら歯科医の技量や経験があっても、肉眼では限界があるのは仕方のないことです。長期的な歯の健康維持を考えると、マイクロスコープでの治療が必要不可欠ではないでしょうか。しかし、マイクロスコープも経験や技量次第では変わってきてしまいます。日頃から、保険診療でもマイクロスコープを用いて治療しているクリニックなら、技術的に安心できるでしょう。

にじいろマイクロスコープ・セラミック歯科へ

一般的に、自費治療で使用されることが多いマイクロスコープですが、当院では保険診療の際にも日常的に使用しています。全てのユニットに合計6台のマイクロスコープを設置し、検診時のむし歯のチェックや歯石取りなど、ほぼ全ての治療において使用しています。また、歯科医師だけでなく、歯科衛生士も使用しています。これにより、確かな技術と圧倒的な治療実績を誇っています。

また、マイクロスコープを用いたセラミック治療の専門チームもあり、美しく適合性の高い被せ物を求める方には最適です。大切な歯の治療は、ぜひ当院にお任せください。まずはご相談ください。

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