親知らずは必要?まるっと解説

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監修者

鈴木亮広
歯科医師
横浜駅西口歯科 第二医院

経歴

日本歯科大学歯学部 卒業
東京女子医科大学病院歯科口腔外科 研修医
東京女子医科大学病院麻酔科・救急救命センター 勤務
筑波大学附属病院歯科口腔外科 勤務
独立行政法人国立病院機構静岡医療センター歯科口腔外科 勤務
東京女子医科大学病院歯科口腔外科 助教

資格

日本口腔外科学会認定医
日本外傷歯学会認定医
日本有病者歯科医療学会専門医
日本口腔科学会認定医

親知らずのイメージといえば、いらない歯、抜かなければいけない歯といった認識が多くあるのではないでしょうか。全ての方が、それに当てはまるわけではないのです。では、どのような場合に抜いたほうがいいのか、残せる場合もあるのか、親知らずについての疑問を解説していきます。

1,親知らずとは

大人になってから、いつの間にか奥歯に歯が生えてきた経験はありませんか?歯科医院で指摘され、初めて気づく方も多いはずです。10代後半から30歳頃の間に生えてきて、前歯から数えて8番目にあたる奥歯が、親知らずです。

正式名称は第三大臼歯で、智歯とも呼ばれます。親知らずは、永久歯が全て生えそろってから出てくるため、スペースが足りなく、斜めに生えてくることが多いです。骨の中に埋まったまま、出てこない場合もあります。

2、親知らずは必要?

親知らずは、抜いたほうがいい、抜いたらすごく腫れるなど聞いたことがあるのではないでしょうか。いろいろな情報が飛び交う中、自分はどうしたらよいのかと悩む方は多いはずです。大概の親知らずは、横向きや斜めに生えてくることが多いため、むし歯になったり、トラブルがつきものです。そのため、抜く必要が出てくるケースが多いでしょう。

2-1、抜いたほうがいいケースとは

親知らずの周囲の環境や、ご自身のブラッシング状況などにより、左右されます。レントゲンやCTで周りの骨の状況など確認しながら、抜歯を要するかどうか判断します。以下のような方は、抜歯した方が、口腔内を清潔に保てるためおすすめです。

歯ブラシが届かなく、汚れがたまっている場合

むし歯や歯周病になっていて、隣接する歯に悪影響を及ぼしてしまう場合

親知らずの周囲の歯肉が、よく腫れてしまう場合

親知らずで頬を噛んでしまったりして、傷つけてしまう場合

レントゲン写真でみた時、親知らずが埋まっている周りに、明らかな黒い影がある場合

歯や歯肉に痛みがある場合

2-2、残しても問題のないケースとは

親知らずが生えていても、悪影響を及ぼさないときは残しておいても問題はありません。

親知らずや隣接する歯がむし歯や歯周病になっていない場合

親知らずがまっすぐ正常に生えている場合

骨の中に埋まっていて、親知らずが見えていない場合

上下の親知らずがしっかりと噛みあっている場合

このような場合は、無理に抜く必要はありませんが、日頃からむし歯や歯周病にならないようにケアすることが大切です。そして、定期健診を受け、親知らずの状態を見てもらいましょう。

3、親知らずで悩んだら

親知らずを抜く必要がある方、残したい方、さまざまな理由で悩んでいるのではないでしょうか。悩んだときは、納得のいくまで相談したうえで、最適な治療方法を歯科医と共に探しましょう。

3-1、抜くのが心配、抵抗のある方

親知らずの抜歯と聞くと、痛みや腫れがあるのではないか、すごく時間がかかるのではないかと不安に思う方はいらっしゃるでしょう。ただでさえ、歯の治療となると苦手意識や恐怖感を抱く方は少なくありません。削る音、麻酔、痛みに敏感など、人それぞれの理由がありますね。

抜歯が怖いと感じる方は、歯科麻酔認定医のいる歯科医院で相談されるといいでしょう。麻酔の経験が豊富なので、適切に麻酔を行ってくれます。さらに、恐怖心を軽減してくれる、静脈内鎮静法を取り入れているとなお安心できるでしょう。

静脈内鎮静法とは、静脈に鎮静剤(いわゆる眠り薬)を投与して、恐怖心を落ち着かせて治療を行う方法です。鎮静剤が入ると、夢うつつな状態になり、リラックスしながら治療できます。また、お薬の効果により、治療中の記憶がほとんど残らないため、あっという間に治療が終わった感覚があるでしょう。

恐怖心がある方のほか、嘔吐反射の強い方にもおすすめです。

ただし、持病やアレルギーがあるとできないこともあるので、全身状態を把握する必要があります。

3-2、他院で断られた方

難しい症例のため、抜歯を断られたという経験をした方もいるのではないでしょうか。大学病院を紹介されたというケースも少なくありません。他院で断られても諦めないでください。親知らずの抜歯や治療を専門的に行うチームがあるのをご存じでしょうか。日本口腔外科学会認定医が多数在籍しており、年間で10,000本以上の抜歯の実績を誇っています。

一人ひとり丁寧にカウンセリングし、チームで連携して、最適な方法を模索するため、安心して治療を受けられます。

まとめ

みなさんは、親知らずといえばどんなイメージをお持ちでしょうか。痛い、腫れる、抜歯がつきもの、というあまりいいイメージは持たれないでしょう。そういった印象を少しでも変えていって、悩みに寄り添い、一人ひとりにベストな答えを提供してくれる歯科医院を選びましょう。

抜く必要があるのかどうかだけでも構いません。一人で悩まずに、まずは相談してみましょう。

横浜駅西口歯科 第2医院にご相談を

横浜駅西口歯科第2医院では、親知らずの抜歯に熟知している歯科医が多数在籍している、親知らず外来があります。年間10,000本を超える抜歯実績を誇る、親知らずのスペシャリストです。患者さん一人ひとりの悩みに寄り添い、ニーズに合わせた治療プランを提供しています。安心して治療を受けられるよう、丁寧にカウンセリングを行っています。まずは、お気軽にご相談ください。

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