諦めないで【インプラントでお悩みの方必見!】解決できるケースや方法とは

監修者

戸川元一
歯科医師
トワデンタルクリニック人形町

経歴

2013年 東北大学歯学部卒業 歯科医師免許取得
2014年 同大学卒後研修センター修了
2014~2018年 宮城県最大手医療法人にて分院長を勤める
2019~2023年 東北大学歯学研究科歯科材料学分野 所属 歯学博士取得
2023年 東北大学歯学研究科 非常勤講師
2018年~2024年 東京都内の医療法人に勤務
2024年4月 トワデンタルクリニック人形町 開院

資格

所属
日本歯周病学会
日本歯科理工学会
日本磁器歯科学会
日本デジタル歯科学会
日本口腔インプラント学会

近年、日本でも歯の健康意識が高まっているものの、さまざまな要因で歯を失う方は少なくありません。歯を失ってしまうと、歯のないところを補わなければなりませんね。見た目や機能性を考えると、インプラントにしたいと思う方は多いでしょう。

一方で、さまざまな理由からインプラントができないと言われる方もいらっしゃいます。インプラントができないケースでも、対応次第では受けられるようになります。これから解決できるケースや方法を説明していきます。

1、インプラントができない、断られるケースとは

インプラント治療は、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込む治療方法です。本来の歯に近い噛み心地や見た目、耐久性にも優れているため、多くの方が希望するでしょう。

しかし、インプラントを希望しても、骨に十分な厚みや密度がなく、全身疾患や難しい症例により断られることがあります。自分自身がインプラントに適応するのかどうか気になることでしょう。具体的にどのようなケースが多いのか説明していきます。

1-1、骨が薄く、骨密度が低い

日本人は欧米人と比べると、生まれ持った顎の骨の量や厚みが少ない傾向があります。インプラント治療では、顎の骨に埋め込むため、十分な骨の厚みや密度がないと受けることが難しくなります。骨粗鬆症をお持ちの方では、埋め込んだ人工歯根が骨とくっつきにくく、抜け落ちることも考えられます。

また、骨を増やす薬を飲んでいる方は、インプラント手術を行うと骨が治りにくく、壊死してしまう可能性もあり、十分な注意が必要です。そのため、インプラントを試みても高度な技術が必要になり、一般的な歯科医院では断られるケースが多いでしょう。骨が少ない場合には、顎の骨自体を増やす治療を行うことで解決できる可能性があります。

1-2、持病がある

お口と身体の健康状態は、密接に関係しています。歯周病によって歯がグラグラしたり、歯を失うと食事がうまくとれなくなりますね。そうすると、消化不良を起こすだけでなく、誤嚥性肺炎や糖尿病をはじめとする生活習慣病にも関わってくることが分かっています。

また逆に、全身疾患が歯に及ぼす影響も大きいです。インプラントでは、麻酔を行い手術をするため、多少の出血は付き物です。高血圧や心臓病、糖尿病をお持ちの方は、通常より出血が多くなったり、止まりにくいことが考えられます。傷口が感染しやすく、治りにくいこともあるでしょう。また、麻酔の副作用も出やすくなります。                                      歯科医師が、体調や病気を把握したうえで、かかりつけ医と連携を図る必要があります。

1-3、歯周病やむし歯があり、口腔内の環境が悪い

むし歯がたくさんある方や、重度の歯周病の方は、インプラントをしても成功率が低くなり、予後が悪いことからできないことが多いでしょう。お口の中が健康で、ご自身でもしっかりケアできることがインプラント治療では大前提です。まずは、むし歯や歯周病の治療を優先して行い、インプラントができるか判断する必要があるでしょう。

2、インプラントを断られた場合の解決法とは

一度インプラントを断られても、まだ可能性が残っているかもしれません。ご自身が、どの理由によって治療ができないのか把握し、解決策を探していきましょう。

2-1、セカンドオピニオンで他院に相談する

インプラントの治療の可否は、歯科医師の技量で変わってくる場合があります。一般的な歯科医院では、難しい症例をするにあたっての高度な技術や材料が揃っていないところも少なくないでしょう。かかりつけの歯科医院で断られても、インプラントに特化した技術力の高い歯科医院に相談することも一つの解決策です。骨が少ない方を一例にとってみると、技術のある歯科医院なら骨を作るということが可能になり、インプラントへの道が開けるはずです。

2-2、骨を作る手術を受ける

骨が少なく、十分な厚みがない方は、骨を作る手術をしてからインプラントを受ける方法もあります。代表的な方法を二つご紹介します。

骨誘導再生法(GBR)

骨誘導再生法は、ガイデット・ボーン・リジェネーションと呼ばれ、骨量を増やす治療法です。インプラント治療では、骨の高さや幅が重要になるため、足りない場合に用いられます。通常は、骨を作りたい場所に、骨を作る手助けをする特殊な誘導材を入れ、再生骨が出来上がってからインプラントを行います。

技術力の高い歯科医院では、不足している骨を再生しながら、同時にインプラントを埋め込みます。そうすると、骨が出来上がるのを数ヶ月待つことなく、骨の再生手術とインプラント手術を同日にできるため、患者さんの負担が軽減されます。

サイナスリフト(上顎洞底挙上術)

サイナスリフトは、上顎の骨量を増やす方法です。上顎には、上顎洞と呼ばれる空洞が誰しもあり、インプラントではその下の骨に埋め込みます。歯周病による歯の喪失や、歯が抜けて時間がたっている方は骨の量が少なく、十分な高さがないため、サイナスリフトを用いて骨量を増やす必要があります。

上顎洞を覆う膜を押し上げてスペースを確保し、骨補充材を埋め込み、骨再生を約3〜6ヶ月待つのが通常です。より高度な技術が備わっていれば、GBR同様に骨再生を待たずとも、同日にインプラント手術が行えます。

3、インプラントを考える方にとって最も大切なこととは

インプラント治療を受けられたら、今までとは違う幸福感が得られるでしょう。いろいろなものを噛んで食べられる幸せはこの上ないですね。インプラントを一度入れると、数十年持つと言われていますから、長持ちさせたいところです。

生涯通して、インプラントで食事をするには、日頃の患者さん自身の知識やケアで左右されると言っても過言ではないです。注意しなければいけないのは、インプラントを歯周病にしないことです。人工の歯でも、日頃の歯ブラシを怠ると歯周病になってしまいます。

インプラントの周囲には、溝が多いので普通の歯ブラシだけでは汚れが落ちにくいです。歯間ブラシや毛先の細い部分用の歯ブラシを使って、汚れを溜めない工夫をしましょう。また、歯科医院での定期健診は必ず受け、歯のクリーニングをしてもらうことも大切です。

4、まとめ

インプラントを断られるケースは、さまざまな理由がありますが、対応次第では可能になります。歯を長持ちさせるには、お口の中が清潔で、むし歯や歯周病がないことが大切です。お口の中が綺麗でないと、インプラントは難しいでしょう。インプラントを始めるにあたっては、埋め込む前に、歯周病等の治療をしっかりとできる歯科医院がおすすめです。

できないと言われても、1人で悩まず、諦めずに、まずはご相談ください。患者さん自身に合ったよりよい方法を見つけ、お口の健康寿命を伸ばすためにお手伝いします。

トワデンタルクリニック人形町に相談を

お口の中が綺麗でなければ、インプラントは予後が悪くなり、難しいと言えます。インプラントを開始する前に、歯周病やむし歯の治療をしっかりと行ってくれる歯科医院を選ぶことが大切です。トワデンタルクリニック人形町では、技術度の高いインプラント治療を行うほか、歯周病等を重要視して治療にあたっています。

また、GBRとサイナスリフトを、インプラント手術と同日に行える技術力を誇っています。まずは、一度ご相談ください。

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