歯が抜けてしまったときの対応として、どのようなものが思い浮かぶでしょうか。
少し前までは、歯が抜けたら入れ歯かブリッジで補うのが主流でしたが、ここ最近はインプラントを選ばれる方が増えています。
しかし、まだまだ多くの方にとって、インプラントはなじみが薄い治療かもしれません。
そこで今回は、インプラント治療の施術方法や価格など多くの質問をお寄せいただく内容についてお答えします。
インプラント手術は麻酔を施した治療で日帰り可能!
インプラント治療に欠かせないのが、インプラント体を顎の骨に埋入する一回目の手術と、インプラント体が安定した後アバットメント(インプラントの上に装着するキャップ)を装着する二回目の手術です。
場合によっては、二回の手術を一度に行うこともあります。
インプラントは、インプラント体を顎の骨に埋め込むことによって安定し、しっかりとものを噛むことができます。
インプラント手術は日帰りが可能!
手術というとなんとなく怖いといったイメージをもつ方が多いのではないでしょうか。
インプラントの手術は、長くても数時間で終わる、日帰りが可能な手術です。
インプラント一本当たり、難症例でない場合の一回目の手術の時間は10~15分程度、二回目の手術の時間は30分程度です。
インプラントを行うにあたり、顎の骨の量や厚みが十分にあることが必要になり、もしも骨量が足りない場合には、それを補う処置を行うため、もう少しお時間が必要です。
インプラントの手術は痛い?麻酔は?
インプラントの手術中はもちろん麻酔を施すため、痛みを感じません。
手術後に麻酔が切れたあとは、抜歯程度の痛みが数日づづきますが、次第に治まります。
痛みが気になる場合には、処方する痛み止めを服用していただくことが可能です。
インプラント手術の麻酔は、治療する箇所だけに麻酔を施す局所麻酔と、リラックスした状態で治療を行う静脈内鎮静法の二種類があります。静脈内鎮静法は全身麻酔とは異なり、意識は残っているため、呼びかけに応じることができます。
手術が複雑でない場合は、基本的に局所麻酔を使用し、難症例で手術にお時間がかかる場合には、静脈内鎮静法を使用して治療を行います。
局所麻酔で痛みを感じるのは、針を指すときと、その後の麻酔を入れるスピードです。
当院では、注射針を刺す前に表面麻酔を行い、痛みを軽減しています。
インプラントが難しい症例は?
インプラントは、すべての方に適用できる治療ではありません。
以下のような場合には、インプラント治療が難しい場合があります。
- 骨量が不足している
- 歯周病が進行している
- 持病がある方
- 未成年の方
- 妊娠中の方
骨量が少ない時の対処法について
インプラントは、顎の骨に直接インプラント体を固定するため、顎の骨の量が十分にないとインプラントがグラついたり、抜け落ちてしまう原因となります。
そのため、顎の骨が薄い方や骨量が不足している場合には、先にそちらの対処を行う必要があるのです。
骨量が少ないためにインプラントができない場合は、骨造成を行って骨量を増やすことで、インプラントが可能になる場合も多くあります。
また、症例によっては、埋入するインプラント体を短いタイプのものを使用することで対応可能です。
当院では、上顎の奥歯の骨量が少ない場合にはソケットリフトという、骨や移植材を補充する方法を行います。
ある程度骨の厚さがある場合に適用可能で、身体への負担が少ない治療です。
ソケットリフトが難しい場合には、サイナスリフトを行います。
サイナスリフトとは、骨の厚みが少ない場合に、歯ぐきを切開して上顎の中の空洞を持ち上げ、直接移植骨を入れる方法です。
歯周病が進行している場合
歯周病が進行して、歯ぐきだけでなく歯槽骨まで溶かしてしまうと、歯を十分に支えることが難しくなります。
歯周病が進行している方は、先に歯周病の治療を行ってからインプラントに取り組みます。
持病がある方
以下のような持病がある方は、治療開始前に医師との相談が必要です。
- 糖尿病
- 高血圧
- 骨粗しょう症
- 心疾患
かかりつけの内科医とご相談いただき、内科的アプローチで改善できる場合はインプラントを行うことができます。
しかし、コントロールが難しい糖尿病や抗ガン剤治療、骨粗しょう症のお薬等でもインプラント治療後に感染するリスクが高まるため、治療には注意が必要です。
未成年の方・妊娠中の方
未成年の方は、顎の骨が発達中です。
治療をご希望の場合は、成長によって顎の骨の発達が完了するのをお待ちいただき、その間は入れ歯などによって対処します。
妊娠中の方も、手術やお薬によって健康に悪影響をおよぼす可能性があるため、治療の対象外です。
インプラントの価格の違いの理由
インプラントは、使用する材料や必要な治療、インプラントメーカーによって、治療にかかる費用が異なります。
事前に骨量や厚みをしっかりと確認し、必要な処置や料金、メーカーについては、治療開始前のカウンセリングでご確認いただけます。
人工歯には、セラミックやジルコニアが多く使用されます。
セラミックは、透明感のある、ご自身の歯とよく似た素材です。
ある程度の強度はありますが、割れる可能性もあります。
当院では、人工歯は基本的にジルコニアを使用しています。
ジルコニアはセラミックを強化した素材で、見た目はセラミックにやや劣りますが、奥歯でもしっかり噛める強度を持つことが特徴です。
噛む機能を維持して、長く使用していただける素材です。
また、インプラントは信頼のできるメーカーを使用することが重要です。インプラントは体内に長期間残るため、使用する部品の品質や耐久性が極めて重要です。また、部品の欠品や物流の問題が生じると、必要なメンテナンスや修復が遅れる可能性があります。安定した供給と、品質保証の信頼性の高いメーカーを選ぶことが重要です。
まとめ
インプラントは治療が難しいと思われがちですが、事前の検査をしっかりと行うことで、患者様の負担をおさえた治療を行うことができます。
- 骨量が不足している場合でも対処可能
- インプラント手術の痛みは麻酔によって感じない
- 治療後の痛みは抜歯程度
- インプラント手術は短時間で、日帰りが可能
- 費用が心配な方は事前のカウンセリングで確認できる
インプラントに興味がある方は、ぜひ一度相談してみましょう。
旭区大宮のインプラントはステラ歯科クリニックにご相談ください
ステラ歯科クリニックでは、患者様の症例に合わせたインプラント治療が可能です。
- 骨量が少ない方には骨移植が可能
- 骨の幅が不足している方にはショートインプラントを実施
当院では治療前にガイドを作成し、的確な位置にインプラントを埋入することができます。
また、インプラントは、治療後のメンテナンスが重要です。
当院に検診にお越しの方は、インプラントを一生保証しております。
旭区大宮エリアでインプラント治療をご希望の方は、お気軽に当院にご相談ください。