改善して全身健康に!歯ぎしりや食いしばりの緩和にボトックス治療

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監修者

飯塚麻紀
院長
七光台歯科クリニック

経歴

1997年 鶴見大学歯学部卒業
1997年 日本大学松戸歯学部補綴第Ⅲ講座入局
2002年 春日部市の歯科医院 勤務
2004年 加須市の歯科医院 勤務
2007年 七光台歯科クリニック 開設

顎の疲れや歯の痛みは、歯ぎしりや食いしばりが原因かもしれません。
また、歯ぎしりや食いしばりを放置することで、頭痛や肩こり、首のこりなど、全身に悪影響をおよぼしてしまうこともあるのです。
今回は、歯ぎしりや食いしばりが全身におよぼす影響と、それらを緩和するための歯科におけるボトックス治療についてお話しします。

歯ぎしり・食いしばりと全身の健康の関係


歯ぎしり・食いしばりは、歯や顎だけでなく、全身の健康に影響を与える症状です。
無意識のうちに行っている歯ぎしりや食いしばりは、意識的に食事を行う際よりも大きな圧力がかかります。
さらに、夜間に行っている場合には、日中よりも大きな力がかかると考えられているのです。
そのような圧力が歯にかかってしまうことで、歯には割れや欠けが生じたり、歯と歯槽骨の間でクッションの役割をしている歯根膜に炎症が起きて痛みを生じたりします。
また、顎は顎関節症を発症しやすくなります。
せっかく治療した詰め物や被せ物が取れやすくなり、歯を失った場所にインプラント治療を行った場合は、インプラントの上部構造に損傷が出やすくもなるのです。

歯ぎしりや食いしばりによる全身症状

歯ぎしりや食いしばりによる歯や顎に影響を与える以外の全身症状は、以下のようなものがあげられます。

・頭痛
・耳鳴り
・肩や首のこり
・睡眠時無呼吸症候群の発症
・寝不足
・全身の疲労

歯ぎしりや食いしばりは無意識のうちに行ってしまうため、ご自身で自覚しにくいことが問題です。
歯ぎしり・食いしばりをしている人の割合は、日中で22~31%、夜間で8~31%との報告があります。【参照1】
3割前後は、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしていることになるのです。

歯ぎしりや食いしばりのセルフチェック

ご自身で、歯ぎしりや食いしばりをしているかどうかを調べる方法はあるのでしょうか。
歯ぎしりや食いしばりをしている方には、以下のような症状がみられます。

・歯の長さが短くなる
・詰め物がすぐに取れる
・インプラント上部が割れている
・歯が欠けたり、削れたりしている
・歯の根元が削れている
・頬の内側に噛んだ跡がある
・舌に歯型がついている
・起きたときに顎が疲れている
・歯が痛い、冷たいものがしみる
・歯周病の進行が早い
・気づくと歯を噛みしめている
・顔のエラが張ってきた

また、ご家族の方に歯ぎしりを指摘されて自覚される場合も多くあります。
歯ぎしりや食いしばりをしている可能性があるときには、早めに歯科医院で確認してもらいましょう。

歯ぎしりや食いしばりの原因

歯ぎしりや食いしばりの原因は、以下のものが考えられています。

・歯並びやかみ合わせ
・ストレス
・加齢などによる顎関節の変化
・日中、噛みしめる癖がある

それぞれの原因にアプローチすることで、歯ぎしりや食いしばりを緩和・改善することにつながります。

歯科におけるボトックス治療とは


ボトックス治療は、美容の分野で多く用いられている治療法です。
ボツリヌス菌由来のボツリヌストキシンというタンパク質から毒素を抜いたものを注射することで、筋肉を緩めます。
歯ぎしりや食いしばりの治療でボトックス治療を用いることで、顎の筋肉の緊張を緩めて症状を緩和します。
また、美容分野と同様に、小顔の効果も期待できます。

歯科においてボトックス治療を行うには、歯ぎしりや食いしばり、顎関節症といった症状の診断が必要です。ボトックス治療をすることにより、食いしばりや口腔習癖などの癖を抜きやすくすることができます。

ボトックス治療には、一時的に内出血が起きたり、噛む力が弱くなったりといった副作用があります。
また、効果は永久的ではないため、定期的な注射が必要です。

筋肉の過度な緊張が歯ぎしりや食いしばりを引き起こしている場合には、咬筋マッサージをして緊張をほぐしてあげることで、症状が緩和する場合もあります。
咬筋は、下顎を動かすときに働く筋肉で、歯を噛みしめたときに両頬が盛り上がる部分です。
指で円を描きながらやさしくマッサージをすることで、咬筋のコリや疲れをほぐすことができます。

まとめ

かみ合わせの力が大きい歯ぎしりや食いしばりは、放置していると歯や顎だけでなく、全身に慢性的な症状を引き起こします。
ご家族に睡眠中の歯ぎしりを指摘された場合や歯ぎしり・食いしばりによる症状がみられた場合は、早めに歯科医院で診察を受けましょう。
原因を根本から解決できるような治療に取り組むことが大切です
歯ぎしりや食いしばりの改善にはマウスピースの使用が一般的ですが、ボトックス治療を行うことでも歯ぎしりや食いしばりを緩和することができます。
治療の効果を継続させるには定期的な通院が必要です。歯科医師とよく相談して、治療に臨みましょう。

歯科のボトックス治療は七光台歯科クリニックへ

七光台歯科クリニックは、歯科治療に美容治療の方法を活用し、歯ぎしりやお口周りのたるみやシワの治療を行うことができる歯科医院です。
機能性だけでなく、見た目にもこだわりたい方に、複数の美容治療をご用意しています。

また、七光台歯科クリニックでは口腔内から咬筋マッサージを行っております。咬筋のマッサージ、お顔のむくみ、ほうれい線のお悩みの方に効果を感じていただけます。
お口周りの悩みは、ぜひ当院にご相談ください。

参照1:J-STAGE|日口腔インプラント誌|日中のブラキシズムがインプラント上部構造に与える影響
参照2:J-STAGE|睡眠口腔医学ナイトガード使用に関する検討

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